花の寺 圓藏院

2019.04.12 円蔵院桜茶会の模様

去る3月24日日曜日に開催された、円蔵院桜茶会。今年で第34回を数える、平成最後の円蔵院桜茶会は、お陰様で、たくさんのお客様にお越しいただきました。お礼を申し上げます。樹齢六百年から四百年といわれる、さいたま市天然記念物「円蔵院のしだれ桜」他四本のしだれ桜は、ちょうど八部咲きくらいでした。当日をふりかえりつつ、円蔵院桜茶会の模様をご報告いたします。

早朝、円蔵院本堂で献茶の儀式が、前・石田社中の皆様によって行われました。お茶会のまえに、まず、仏さまにお茶を捧げます。

咲き初めのしだれ桜をお花見しつつ、野点を愉しむ。埼玉栄高等学校、花咲徳栄高等学校、栄北高等学校茶道部の高校生たちが、順番にお点前を披露。お茶もお菓子も、すべて無料でした。高校生の皆さんが訪れるお客様にお布施してくださいました。高校生に点てていただくお茶は、格別だったのでしょう。お客様はいつまでもしだれ桜に見入り、笑顔でお茶を味わっていました。

本堂客殿では、石田社中によるお点前。「毎年、楽しみしています」という二百名ものお客様がお越しになりました。表千家では、男性によるお点前もあります。今年はご子息がお茶をたて、お母様が供茶する、母子の共演がありました。お二人にとっても、思い出の桜茶会になったそうです。

お茶会の終了する夕刻。しだれ桜は満開へと近づいていました。桜茶会と、これから咲く桜花をもう惜しむかのように、境内にはいつまでも人出が絶えませんでした。茶道部高校生の皆様、前・石田社中の皆様、今年もありがとうございました。円蔵院桜茶会にお出かけくださった皆様、来年もぜひお越しくださいませ。そして、六百年間も咲きつづけてくれている、しだれ桜さん、今年もありがとうございました。来年もまた元気に咲いて、境内を訪れる方々に元気と活力をお与えください。