花の寺 圓藏院

2019.12.28 ちいさな法話 修正月

いよいよ、今年も残すところ四日となりました。

お寺では、大掃除もあらかた終わり、あとはお正月飾りなどをするばかり。

明日は、本年最後のご法事。今朝から、お参りをし、お墓を清めに来られる檀家さんの足も絶えません。

お正月は、修正月ともいいます。

それは、心身を正しく修める月、という意味です。昨年の行動や心のあり方をふりかえりつつ、心身を静粛に修めるのです。お釈迦様の『遺教経』には、

足るを知って身を正しなさい

と、あります。自戒を籠めた言葉ですが、同時に、普通に生きてゆけることの貴さ、深い感謝を胸に、自他ともに大切にし、励んでゆくことを誓う教えでもあります。

今年は台風などの自然災害に苦難させられた年でもありました。

来年は、心身ともに負けないよう、お互いに力を合わせ、豊かな年にしてゆきたいものです。

皆様、どうぞ、よいお年をお迎えください。

一月二日からの新年挨拶でお目にかかれますのを、楽しみにしております。