花の寺 圓藏院

2023.11.28 円蔵院だより 大銀杏の紅葉

いま大銀杏の紅葉が最高潮です。境内の庭のカエデ、ドウダンツツジもまっ赤に色づいています。「さいたま市の三大大銀杏」(市広報)の一本に数えられる円蔵院の大銀杏(さいたま市天然記念物)は樹齢約600年と推測され、開山当初からあると伝えられています。勤行のある早朝から夕方まで、たくさんの参拝客が境内の庭を訪れ紅葉を観覧してゆかれます。

大銀杏の樹は見沼を見晴らす高台にあり、遠く浦和からも遠望できるそうです。今夏は災害級の猛暑でした。そのため中秋まで気温が高く、銀杏の葉は緑色のまま。なかなか紅葉が深まらず、心配しておりました。

この大銀杏は雌の樹です。その隣には、雄の銀杏の樹が寄り添うようにたっています。当山ではこの二本の樹を「夫婦銀杏」とも呼んでいます。銀杏は樹木の化石といわれるほど、太古から日本に生息し、長寿の植物です。二本の銀杏はおそらく数百年の時を共に生きているのでしょう。いま、雌の大銀杏と雄の銀杏は、夫婦仲良く、黄金色に紅葉しています。

この大切な夫婦銀杏を円蔵院はいつまでも守ってゆきたいです。当山境内は365日開門しており、どなたでも自由にご参拝いただけます。晩秋のお散歩にぜひお越しください。