だんだんと涼しくなり、鈴虫の音も聞こえだして、やっと秋の気配を感じるようになりました。みなさまご健勝のこととお慶び申し上げます。

円蔵院檀家・信徒のお陰様をもちまして「円蔵院施餓鬼法要」を今年も無事に厳修することが叶いました。心よりお礼を申し上げます。また、本年度も、新型コロナ感染の拡大により、本堂でのご参列は新盆の方に限らせていただきました。ご参列のみなさま、また、本堂前にて合掌をいただいたみなさま、暑い最中を誠にありがとうございました。

今夏はさいたま市内でも最高気温が摂氏40度を記録する、異常な猛暑となりました。法要当日は、最高気温が摂氏35度との予想もあり、新型コロナ感染はもとより、熱中症患者への対策も準備しておりましたが、幸い、体調不良の方もでませんでした。いまのところ、当山におけるコロナ感染の報もございません。

猛暑のなか、円蔵院世話役・総代様は、例年同様、ご多忙中にもかかわらず、朝から設営準備に駆けつけてくださいました。コロナ感染の危険もあり、ご自坊の施餓鬼で多忙の勅言山正法院様も、厭うことなくご助法にきてくださいました。

こうして恙無く円蔵院施餓鬼法要を終えられたのも、みなさまの日頃のご功徳、仏の加護と尊く観じております。

諸事情により、ご来院の叶わなかった方の付施餓鬼塔婆は、寺方の判断で各家の墓前に建立させていただきました。

来年こそは、新型コロナも猛暑も収まり、檀信徒みなさま揃ってのご法要が営めますことを、心より祈願いたします。

９月は秋彼岸もございますが、また、笑顔でみなさまとお会いできますのを、心待ちしております。

合掌　　円蔵院住職